Webサイトを作成するにあたって、世界中で数多くの企業が「WordPress」を選択しています。
「WordPress」は世界で最も人気のあるコンテンツ管理システムであり、弊社としてもカスタマイズの自由度や機能の豊富さから非常にオススメをしております。
しかし、それでも「本当に企業サイトでもWordPressでいいのかなぁ...」という不安を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、本記事では、企業サイトでもWordPressを使うメリットデメリットや、実際にWordPressを使ったWebサイトをご紹介します!
本記事を読むことで
- WordPressというものがあるらしいけど、一体何なんだろう?
- 新しくWebサイトを立ち上げたいけどWordPressを使うメリットって何なんだろう?
- 企業サイトでもWordPressでいいのかなぁ...
- どのくらいのコストがかかるんだろう?
- デメリットはあるのかな?
- Webの知識がなくても大丈夫なのかな?
このようなお悩みを解決できます!
WordPressとは?基本的な特徴を解説
WordPressはCMSの一種
WordPressはCMSの一種です。
CMSとはContents Management Systemの略称で、プログラミングの知識がなくても、Webサイトの更新や管理を行うことが簡単にできるシステムのことを言います。
従来、Webサイトのページを一つ作るためには、HTMLを使ってコンテンツの構造を定義し、CSSを利用してデザインを施し、FTPなどを使ってサーバーにアップロード...という工程が必要であり、Webに関する専門知識が必要でした。
しかし、CMSを利用することでWebの専門知識がなくとも、管理画面上でページの追加や更新などを簡単に行うことが可能になります。
中でもWordPressは、ユーザーフレンドリーな設計が施されており、インストールから基本的な操作、コンテンツの追加まで、非常に直感的に行なえるのが特長です。
WordPressはどのくらいのサイトが使ってる?
WordPressはインターネット上のすべてのWebサイトのうち、43%以上を占めています。
参考:W3Techs
https://w3techs.com/technologies/history_overview/content_management/all/y
また、CMSのシェア率でも60%以上を占めており、日本国内だけに絞ると80%以上のシェア率を誇っています。
大規模なサイトから小規模なサイト、個人ブログサイトまで幅広く利用されています。
他のCMSとの比較
WordPress以外にもCMSは多数ありますが、他のCMSと比較してWordPressはユーザーフレンドリーで、カスタマイズの自由度が非常に高いです。
直感的なインターフェースを持っており、技術的な知識が少ない人でも簡単にウェブサイトを構築・運営することができます。
また、数えきれないほどあるテーマやプラグインも利用可能で、サイトの見た目や機能をカスタマイズすることが可能です。
他にも様々なメリットがありますので、ご紹介していきます!
WordPressを利用するメリット
HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもページを作成可能
WordPressを利用することで、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもページを作成することができます。
「ブロックエディタ」というWordPressの編集機能を使うことができるので、ページを直観的に操作することが可能になるためです。
上の画像は、WordPressの「ブロックエディタ」の実際の画面です。
従来のWebサイトでは、ページのレイアウトやデザインを調整するためにHTMLやCSSの知識が必要でした。
しかし、WordPressで用意されているブロックエディタを利用すれば、文字の太さや色の変更、画像の挿入など、基本的な編集をボタン一つで行うことができるため、専門知識がなくても整ったWebサイトを作成する事が可能です。
無料で導入できる
WordPressはオープンソースのソフトウェアとして提供されています。
そのため、WordPress自体の使用料は一切不要で、誰でも無料で使用することが可能です。
ただし、Webサイトを設置するために、サーバーとドメインの契約費用は必要になります。
サーバー&ドメインとは?
サーバーはインターネット上の「土地」、ドメインはインターネット上の「住所」といえます。
この2つはWebサイトを公開する上で必要になリます。
拡張性が高い
WordPressには「プラグイン」という拡張機能があり、こちらをインストールして有効化するだけで様々な機能を追加することが可能です。
プラグインのインストール&有効化はWordPressの管理画面内で完結するため、非常に便利で簡単です。
たとえば、WordPressを導入していないサイトでお問い合わせフォームを実装したい場合、PHPというプログラミングコードを書く必要があるため、専門的な知識がないと実装はできません。
しかし、お問い合わせフォーム作成用のプラグインをインストールして利用すると、多少編集は必要ですが、簡単にお問い合わせフォームを実装することができます。
このようにWordPressは、機能の実装に手間がかかることもプラグインを利用することで、手軽に機能を拡張することができて非常に便利です!
デザインの自由度も高い
WordPressには「テーマ」というものがあり、テーマを変更することでWebサイト全体のデザインやレイアウトなどを変更することができます。
(いわゆる着せ替えです)
テーマは無料で用意されているものから有料のテーマまで、数多く用意されており、管理画面からボタンひとつで別のテーマにすぐ切り替えることが可能です。
ただし、用意されているテーマから大きくデザインを変更したい場合や、独自のデザインにしてWebサイトを運用していきたい場合は、テーマの自作が必要になります。
WordPressテーマの自作は、専門的な知識が必要になるため、
- 企業イメージや業種に合ったデザインにしたい
- ユーザビリティ(使いやすさ)を重視したい
- どの端末でも表示できるレスポンシブデザインにしたい
など興味がありましたら、弊社にて作成することも可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さいませ!
ページの後半では、実際に弊社で作成したWordPressサイトの一部をご紹介しています。
マルチユーザー管理
大規模なサイトや組織では、複数の人がサイトの運営や管理に関与することがあるかと思います。
WordPressでは、ログインするユーザーごとに権限を設定することができるため、役割分担を容易に行うことが可能です。
たとえば、一般社員は記事の投稿のみが可能、係長は記事の承認や編集・投稿が可能、部長は全ての権限や操作を行うことが可能...
といった風にユーザーごとに役割分担をすることが容易にできます。
解説記事がたくさんある
WordPressはCMSの中でもシェア率No.1であり、それゆえにネット上に情報がたくさんあります。
そのため、何か機能を実装したい、操作の方法がよく分からない、といった場合でも検索すれば基本的に解決できます。
SEO対策も行いやすい
WordPressは、SEOに特化したプラグインが豊富に存在するため、SEO対策も行いやすいです。
たとえば、「SEO SIMPLE PACK」といったプラグインを利用することで、タイトルタグやデスクリプション(説明文)などを簡単に設定することができます。
SEOとは?
「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字を取った略称で、SEO対策をしっかり行うことで、特定のキーワードで検索された際にページが上位に表示されやすくなります。
他にもXやFacebookなどのSNSでシェアした際に表示される画像の設定などを行うことも可能です。
WordPressのデメリット
次にWordPressを利用する際のデメリットについても解説します。
ハッカーの標的になりやすい
WordPress自体はセキュリティがしっかりと考慮されて設計されていますが、一方でサイバー攻撃のターゲットとなりやすい側面も持っています。
特に、使用しているプラグインやテーマ、WordPress本体のバージョンが古いと、セキュリティホール(攻撃を受ける可能性のある弱点)が生じてしまい、ハッキングのリスクが上がってしまいます。
最近の例では、お問い合わせフォームを作成するのに非常に便利なプラグインである「MW WP Form」というプラグインに脆弱性が見つかり、すぐに修正の更新が行われました。
しかし、その更新を適用せずにいると、そのまま脆弱性を持ったままとなり、ハッキングのリスクが高まってしまいます。
したがって、セキュリティを向上させるためにWordPress本体やプラグイン等の定期的な更新を行い、セキュリティを高めることが必要です。
アップデートなどで正常に動作しなくなることがある
WordPressは、プラグインやテーマの追加など、機能やデザインを導入できるため、多機能で柔軟性が高いという利点がありますが、頻繁にアップデートも行われます。
また、WordPress自体も定期的に新バージョンがリリースされ、新機能が追加されたり、既存のバグが修正されたりします。
これらの更新を無視していると、プラグインやテーマがWordPressの新バージョンと互換性を持たなくなり、結果的にWebサイトが正常に動作しなくなる可能性があります。
そのため、これらの問題を回避するためにも、WordPress本体とプラグイン等の定期的な更新は必要不可欠になります。
WordPressのセキュリティの重要性などは過去に記事にしていますので、興味があればご覧ください。
WordPressの保守が大事な理由とは?保守の重要性と具体的な内容を徹底解説
カスタマイズには専門知識が必要
WordPressはWebの知識がなくともページのレイアウトやデザインを調整することが可能ですが、サイトのデザインや機能を大きく変更する場合は、専門的な知識が必要です。
特に、オリジナルのテーマを作成したり、特定の機能をカスタマイズするためには、PHPやJavaScriptといったプログラミングの知識が求められます。
高速化には工夫が必要
静的なサイトに比べて、WordPressサイトはページの表示速度が遅い傾向にあります。
WordPressは動的なコンテンツ管理システム(CMS)であり、ページを表示するためにデータベースから情報を取得してページを生成するためです。
こちらも専門的な知識が必要になりますが、下記ページの施策を行うことで表示速度の改善が見込めます。
【WEBサイトの高速化】表示速度の改善方法10選
高速なWebサイトは、ユーザーエクスペリエンスの向上やSEOの観点からも非常に重要です。
WordPressで作成されているWebサイトをご紹介
ここまで読んでWordPressの特徴やメリットは大まかに伝わったかなと思います。
ただ、実際にWordPressを使ってどのようなサイトができるのか、実際に見てみないと分からないかと思うので、弊社が作成したWordPressサイトを一部ご紹介致します。
※弊社ではお客様ごとにWordPressの自作テーマを作成して、サイトに合うデザインや必要な機能の追加など、丸っと実装します。
日本海計測特機(株)様 コーポーレートサイトリニューアル
デザインについて
計測機器や検査システム等を取り扱っておられるため、「精密さ」「信頼感」が感じられるデザインであることが大切です。
硬派なビジネスを想起させる「濃いブルー」をアクセントカラーに採用。また「清潔感がある白」を背景に、「計測機器」の写真や「計測のグラフ」や対象となる「マテリアル」を連想させる模様をビジュアル要素として配置することで、精密で正確な計測機器の世界観を演出しました。
機能について
トップページに主要取扱メーカーのロゴがスクロールで表示されるようにし、多品目の取り扱いがあることが伝わるように演出しました。
また、お客様にてWordPressの管理画面から随時取り扱いメーカーの追加・更新をできるようにカスタム投稿、カスタムフィールドを用いた設計を行っております。
下層ページでは各取扱メーカーを50音順に並べ、頭文字から検索しやすいようにしております。
更に一部のページは、社内のご担当者様で追加・更新されたいとのご要望があり、Web制作会社側で作り込むページと、お客様に更新頂くページの切り分けを行いました。
お客様にて更新頂くページは、WordPressのブロックエディタから自由に更新頂けるようにテンプレートをご準備しております。
(株)ミヤモリ様 ECサイト
デザインについて
「チームウェア」を扱うサイトとして、お客様に一目で印象がつくよう、スポーティー・スタイリッシュなデザインを目指しました。
また、自社工場で製法している高品質なチームウェアの特徴を、一目でわかりやすく3つのポイントを押さえて掲載しております。
機能について
実現したいことに合った業者を調査し、オンラインシミュレーターを選定させていただきました。
また、オンラインシミュレーターを使用する際のハードルを低くするため、オーダー方法・よくあるご質問ページを制作しております。
他にも様々なサイトを制作しておりますので、気になりましたら制作実績をご覧下さいませ!
Webサイト制作に関するご相談はお気軽に!
WordPressは企業サイトでも多く使われており、更新の手軽さや、デザインや機能の充実さなど、多くのメリットがあります。
しかし、サイトのデザインを大きく変更したり、特殊な機能を追加するには専門的な知識も必要になります。
また、WordPress自体はセキュリティがしっかりと考慮されておりますが、ハッカーからの攻撃対象になりやすかったり、アップデートにより正常に動作しなくなってしまう懸念もございます。
専門的な業者に頼らなくてもサイトが作れる一方で、一定のリスクはあります。
もしWebサイトを作成予定で
- Webサイトのデザインを企業に合ったデザインにしたい
- 色々な機能を搭載したい
- Webサイトを作って売上を伸ばしていきたい
- セキュリティが不安なので保守を任せたい
などがございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
また、サイトの規模や状況によっては、WordPressを使用せずにWebサイトを作成した方が適していることも考えられます。
漠然としたお悩み相談でも問題ございませんので、お気軽にお問い合わせください!
※無理な売り込みなどは絶対にしませんのでご安心を...!